パニック障害は、突然、なんのきっかけもなく動悸、呼吸困難、吐き気などのパニック発作が起こり、これが何度も繰り返される病気で、 100人に1人が罹患するとされる頻度の多い病気です。 パニック障害は、早期に適切な治療をすれば、病気から回復し、以前のような日常 生活を取り戻せます。 早めに治療をされる事が薦められています。
最初は突然のパニック発作から始まって、発作を何度も繰り返し、やがて発作の回数が減ってきます。 その後は「発作が起きたらどうしよう?」という予期不安や広場恐怖に変わり、それを避けようとする回避行動も起こります。 こうした過程を経て慢性化し、やがて引きこもりやうつ状態へと移行し、不安障害なども併発するようになります。
パニック発作の症状として、胸の痛み、窒息感、めまい、吐き気、息切れなどの症状が生じることもあります。
さらに、パニック障害の人は、発作への恐怖心から、電車に乗れない・出社できない・外出できないといった状態に陥ることがあります。
近年ではパニック障害をご存知の方も増えてきており、病気の症状などへの理解が深まりつつあります。治療を行う上で周囲の人がこの病気の大変さを理解し、患者様の辛い思いに寄り添って治療のサポートをすることが重要です。
パニック障害は適切な治療を受けることで回復が見込まれる病気です。まずは病気を理解して向き合い、焦らずにコミュニケーションを取りながら、しっかりと治療を行う事が大切です。